伊丹十三のラーメンを題材にした映画「たんぽぽ」。メインはラーメンのお話ですが、その他にもさまざまな食べ物のエピソードがあって・・・線路際の夜道を走る男。家に着くと奥さんが危篤状態。西洋人の医者もお手上げの様子。泣く子どもたち。それに対して男は妻に言う。「チャーハンを作れ!」 妻はふらふらと立ち上がり台所へ行きチャーハンを作りはじめる・・・「たんぽぽは、チャーハンのエピソードがいいんだよ」と言ったのは高校の時の親友。「そうかな?」 僕はいまいちピンと来てなかったので気のない返事をした記憶が。ちなみに、奥さんも、チャーハンのエピソードが白眉という。ということで、どうやら僕の周りには映画「たんぽぽ」の「最後のチャーハン」が好きな人が多いということに気がついて。・・・ちなみに僕は「たんぽぽ」では、白いスーツの男が、どしゃぶりの雨の中で銃に打たれ瀕死の状態、恋人に抱きかかえられて、しゃべる・・・「冬のイノシシはさー、食べ物がないからさー、山芋ばっかり喰うんだよ。猟師はさー、そのイノシシを撃って、腹を裂いて、その山芋が詰まった腸をさー、焼いて喰うんだよ・・・うまそうだよな?」に対しての恋人の台詞「(泣きながら)ワサビしょう油なんかあいそうねー!」が大好きです。


コメント